俳句のことはかなりの時間を掛けて考えてきた上原と若洲ですが、他の文芸と比較して俳句を見たことはなかったよね、という何気ない会話から、短歌にもチャレンジしてみることになりました。そして2人の活動が基本的にオンラインであることから、顔を直接合わせないところがなんとなく平安時代の返歌文化みたいだよね、という話になり、お互いの歌に返歌を行う企画としてスタートしました。
それぞれが日常の隙間で作った2つの短歌だけでなく、それにまつわる文章を添えて発表していきます。2つの歌からどのような世界が広がるのかは、まだ当人たちにもわかりません。時には2首の解説だったり、エッセイだったり、短編だったり、対談だったり。短歌の世界にどっぷり浸かっていないからこその実験的な企画ですが、ゑひ[酔]ならではの評価軸とポリシーで真剣に取り組んでいます。